火. 6月 2nd, 2026

コンサル企業グロービング株式会社がどのような会社かを理解するうえで、もっとも重要なのがサービスの全体像を把握することです。同社のサービスは「戦略コンサルティング」「Joint Initiative」「クラウドプロダクト」の3つに大別されますが、それぞれが独立しているわけではなく、互いに連動しながらクライアントの変革を支えるよう設計されています。

本記事では、この3つのサービスが何を目指し、どのように機能するのかをわかりやすく解説します。

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戦略コンサルティング——シェルパ型の伴走支援

グロービングの戦略コンサルティングは、いわゆる戦略を描いて終わりのコンサルとは根本的に異なります。同社はこのサービスを、高い山頂を目指す登山者に付き添う「シェルパ」に例えています。道を知り、荷物を担ぎ、安全を確保しながら、あくまで登るのはクライアント自身——そのような関係性を理想としています。

扱うテーマは幅広く、全社戦略・中長期戦略の策定から、AI・データ活用戦略、ビジネスモデル変革、新規事業の立ち上げ支援、M&A戦略まで多岐にわたります。対象クライアントは主に数百億円規模以上の大手・中堅企業であり、アプローチ先はCEO・CFO・CTOといったCxOクラスの経営幹部に限られます。現場担当者への提言ではなく、経営の意思決定そのものに関わることがグロービングのスタンスです。

このサービスにおいてグロービングが特に強調するのが、デジタルや現場業務への深い理解を前提とした戦略立案です。「デジタルを分からない、業務を知らない状態で戦略を描くことはしない」という姿勢は、同社が外資系コンサルと一線を画す点のひとつです。戦略策定から実行まで、デジタル知見を持つメンバーが最初から関与することで、絵に描いた餅にならない変革を実現することを目指しています。

また、グロービングはすべての案件を自社だけで完結させようとしません。自社にない強みが必要な場合は、他のコンサルティングファームやスタートアップとも積極的にコラボレーションします。クライアントにとって最適なチームを組成することを優先するという姿勢は、業界の常識からすれば異例とも言える考え方です。

Joint Initiative——内なる外として変革を共に担う

グロービングのサービスのなかで、もっとも独自色が強いのがJoint Initiativeです。これは、グロービングのコンサルタントがプロジェクト責任者や中核メンバーとしてクライアント企業に実際に入り込み、外部の立場を保ちながらも社内の人間と同等の当事者意識で変革を推進するというアプローチです。

通常のコンサルティングでは、コンサルタントはあくまで外部のアドバイザーとして提言を行い、実行はクライアント側の社員が担います。この構造には、コンサルタントの客観性を保てるというメリットがある一方で、提言が実行に落ちにくい、現場の実情と乖離した提案になりやすい、という弱点もあります。

Joint Initiativeはこの弱点を正面から解決しようとするものです。グロービングのコンサルタントは単に計画を渡すのではなく、クライアントと共同でプロジェクトを動かす責任を担います。新規事業の立ち上げや全社横断の大規模プロジェクトにおいて、経営人材やリーダー層が不足しているケースは少なくありません。そうした場面でグロービングが「内なる外」として機能することで、変革を確実に前進させることができます。

同社はこのモデルを、単なるコンサルティングでも人材派遣でもない、第三の形態として独自に定義しています。クライアントの自律・自走を促しながら変革を完遂するという点で、関与の深さと撤退後の自立という、一見矛盾する目標を両立させようとしています。

クラウドプロダクト——コンサルノウハウをソフトウェアに実装する

3つ目のサービスであるクラウドプロダクト事業は、コンサルティングファームとしては非常に珍しい取り組みです。グロービングはこれをコンサルティングノウハウのインダストリアライズと呼んでいます。

コンサルティングの現場には、再現性の高い分析手法や意思決定の方法論が数多く存在します。こうしたノウハウはこれまで、各ファームの秘伝の技として人から人へと受け継がれ、高い人件費コストをかけてクライアントに提供されてきました。グロービングはこの構造に疑問を持ち、再現性の高い部分についてはソフトウェアに実装して提供することで、より多くの企業が低コストで活用できるようにしようとしています。

この取り組みは、コンサルティングファームのビジネスモデルにとっては禁じ手とも言えます。なぜなら、人月ベースで高単価を取れるノウハウをプロダクト化することは、自社の収益構造を自ら壊すことになりかねないからです。しかしグロービングは、それでも顧客にとって本当に価値のある形でサービスを届けることを優先するという姿勢を明確にしています。

また、コンサルティング事業で得た収益を自社の新規事業立ち上げに投資するという動きも見せており、単なるコンサルティングファームの枠を超えた事業創造会社としての側面も持ち始めています。

3つのサービスが連動することで生まれる価値

グロービングの強みは、この3つのサービスが独立して機能するのではなく、ひとつのプロジェクトの中で連動する点にあります。戦略コンサルティングで変革の方向性を定め、Joint Initiativeで実行を共に担い、クラウドプロダクトで変革を仕組みとして定着させる——このサイクルが、同社の言う「上流から下流まで一気通貫」の実態です。

多くのコンサルティングファームは戦略策定と実行支援を別のチームや部門が担うため、引き継ぎのたびに情報や温度感が失われるという課題を抱えています。グロービングはこの分断をなくし、同じメンバーが責任を持ち続けることで、変革の質と速度を高めることを目指しています。

サービスの詳細な比較や、他ファームとの違いについては別記事で取り上げます。グロービングへの転職やキャリアについて知りたい方は、採用・キャリア解説記事もあわせてご覧ください。

投稿者 admin

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