火. 6月 2nd, 2026

グロービングは2021年に本格始動した戦略コンサルティングファームであり、設立からわずか3年で東京証券取引所グロース市場への上場を果たした、いま業界でもっとも注目を集める新興ファームのひとつです。本記事では、グロービングがどのような会社なのか、なぜここまで急成長できたのか、その背景と特徴をわかりやすくまとめます。

そもそもグロービングとはどんな会社か

グロービング株式会社(英名:Globe-ing Inc.)は、戦略コンサルティングとデジタル実装の両方を一気通貫で担うことを強みとするコンサルティングファームです。社名の由来は、「Globe(地球・世界)」と「ing(ある方向へ進んでいく推進力)」を組み合わせたもので、グローバルな視野で世界を前進させるという意志が込められています。

本社は東京都港区にあり、代表取締役は輪島総介氏と田中耕平氏が務めています。2017年1月に輪島氏と林直毅氏が神奈川県鎌倉市で共同設立し、2021年3月にコンサルティング事業を本格的に開始しました。2024年11月29日には東京証券取引所グロース市場に上場し、創業から4年足らずで上場企業となっています。2025年5月時点での在籍人数は約280名に達しており、急ピッチで組織が拡大しています。

創業者たちが抱いた問題意識

グロービングが生まれた背景には、コンサルティング業界に長くいた人間だからこそ感じる強い問題意識がありました。

「本当にクライアントの役に立っているのか」という問いは、コンサルタントならば誰しも一度は直面するものです。しかし大手ファームにいる限り、組織の論理やビジネスモデルの制約から、その問いに真正面から答え続けることは難しいのが現実です。グロービングの創業メンバーたちは、アクセンチュア・PwCコンサルティング・デロイト トーマツ コンサルティング・EYといったグローバル大手ファームの戦略チームでトップクラスの実績を残したプロフェッショナルたちです。彼らがあえて安定した大手ファームを飛び出し、新しいファームを立ち上げた理由は、業界の慣習を変えなければ本質的なクライアント支援はできないという確信にありました。

こうした背景から、グロービングは業界の常識に対して明確にノーを突きつける姿勢を打ち出しています。具体的には6つのDon’tと呼ばれる行動原則がそれにあたりますが、それは別記事で詳しく解説します。

急成長を支えた3つの事業軸

グロービングの事業は大きく「コンサルティング」と「クラウドプロダクト」のふたつに分かれています。さらにコンサルティングの中には、一般的な戦略支援に加え、同社が独自に開発した「Joint Initiative」という形態があります。

戦略コンサルティングでは、経営戦略・DX戦略・新規事業戦略・M&A戦略といった幅広いテーマを扱い、大企業のCxO(CEO・CFO・CTO等の経営幹部)に直接伴走するスタイルを採っています。単に戦略を描いて終わりではなく、実行段階まで責任を持って関与するのが特徴です。

Joint Initiativeは、グロービングのコンサルタントがプロジェクト責任者としてクライアント企業に出向し、まるで社員のように当事者意識を持って変革を推進するという、同社独自のアプローチです。外部のアドバイザーとしてではなく、クライアントの内側に入り込む内なる外という概念がここには込められています。

クラウドプロダクト事業では、コンサルティングの現場で培ったノウハウをソフトウェアとして実装し、より多くの企業に届けることを目指しています。これはコンサルティングファームとしては異色の取り組みであり、人的リソースに依存しない収益モデルを構築しようという意欲的なチャレンジです。

なぜドリームチームと呼ばれるのか

グロービングがメディアや業界関係者からドリームチームと称される理由は、そのメンバー構成にあります。採用において同社が重視するのは、外資系コンサルティングファームでの経験と、事業会社での実務経験の両方を兼ね備えた人材です。いくら戦略が描けても、デジタルや現場業務を知らなければ本質的な変革には貢献できない、という考え方がその背景にあります。

在籍メンバーの多くは、マッキンゼー・ボストン コンサルティング グループ・アクセンチュアなどのグローバル戦略ファームや、その他大手コンサルティングファームの戦略チームで実績を積んできたプロフェッショナルたちです。こうした人材が少数精鋭で集まり、スタートアップならではのスピードと柔軟性を持って動けることが、競合大手にはない機動力につながっています。

上場後も続く第二創業期へ

2024年11月の東証グロース市場上場は、グロービングにとってゴールではなく通過点です。同社は現在、第二創業期と位置づけて次のフェーズへ移行しつつあります。組織拡大に伴いパートナー陣も充実し、各チームをリードする多様な経営メンバーが揃ってきました。2025年夏からは経営輪番制を導入するなど、スタートアップから本格的な組織へと進化するための試みが続いています。

また、2025年11月には六本木ミッドタウン39階に新オフィスをオープンする予定であるなど、外形的な成長も着実に続いています。

グロービングの掲げるビジョンは、コンサルティングの在り方を顧客基点で再定義し、日本発のコンサルティングファームとして世界に通用する存在になることです。

「コンサルティングのインダストリアライズ」「日本からコンサル業界を新たなステージへ」といった言葉からは、業界全体を変えようとする野心が伝わってきます。

創業からわずか数年で上場を果たし、なお成長を続けるグロービングが今後どのような存在感を示していくのか、業界内外から注目が集まっています。

投稿者 admin

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